夢見がちな日々2

中越千春です。

『ベッドルームの夢』

忘れないように、感動したことを書きます。
というよりは、自分の頭の整理も含めて書かざるをえなかったな。
8/8に公開されたこの作品について。
途中脱線してるけど…。

ラブリーサマーちゃん「ベッドルームの夢」Music Video
http://youtu.be/Mab1BN1Marc


昨年終わりか今年初めぐらいから名前を見かけたのでネットで曲を聴きだして、ツイッターをフォローして面白い人だなと思って、どんどん好きになったラブリーサマーちゃん。
まず、曲を宅録して全て自分で制作しているというところ、そして弱冠19歳(知った当時)というところに驚きました。
19歳かあ…、と思って曲を聴いたけれど、彼女のキャッチーで洗練されたセンスがキラキラ、キュートに光っていて、バックグラウンドが気になってどんどんファンになりました。わたしが思春期に苦しみつつフラフラ過ごしている間に、彼女はおそらく膨大な時間をPCと向き合い、難しそうな作業をして作ったんだなと思うとすごいなあと思った。わたしも宅録やりたい!やらなきゃ!と本格的に思わせてくれたかも。

19歳って!
脱線するが、あと19歳のアーティストだったら今ヒロネちゃんが気になってる。彼女にしか歌えない歌を歌っていると感じる。
19歳といえば、私は大学に入りギターを持って音楽活動を始めたばかりで、基本ライブを観に行くのが楽しくて楽しくて色んなライブに行って、私もステージに立ちたくてサークルの発表会やライブハウスに震えながら出演して、ちょっとほめてもらっていい気になって、はたまた社会性が欠乏しすぎてまだ上手く会話すらできなくて落ち込んで、
楽しくて、必死で、未熟で、余裕が無くて。そんな日々だったような気がするなあ。
振り返ってみれば、私にとって音楽は、孤独にまみれた心に、心から楽しいという気持ちを与えてくれるもの、また、他ではてんで地味で優等生の皮を被った自分が、キラキラ光る生々しいステージに立て、仲間と出会えるもの、だった。
まだ自分を落とし込むものではなかったのかな。作曲の方法もわからずにいた。

19歳の彼女たちはもうすでに溢れ出んばかりの色を、音楽に詰めて、世に放っている。
アーティストだ。
そうでなかった私がいるから、年下だけどすごくかっこよくて尊敬するなあ。
色んなことを考えて生きてるんだろうなって思う。


だいぶ脱線したが、そんな若く輝かしい20歳になりたてのラブリーサマーちゃんの初の単独名義CDのリード曲・「ベッドルームの夢」のMVが8/8、公開された。
とっても素敵な楽曲はiTunesで買って先に聴いていたんだが、このMVを見て、曲の世界観が一気にぐっと深まって感動した。さらに画面の前で、胸の深くまで届く衝撃を受けた。

MVは、ベッドルームらしき、パソコンの光だけが照らす薄暗い場所で、パジャマ姿の少女がひとり、ベッドの上で、PCを見たり、スマホをいじったり(自撮りもしているようだ)、布団にくるまったり、ギターを抱えて弾いたり。そんな部屋の少女を中心に、画面がくるくる回転する。時折美しいカラフルな砂嵐のような光が交錯する。少女の儚さに涙が出そうになった。そしてかわいらしい。

このMVは監督のスズキケンタさんが、『これは、インターネットと僕たちについてのMVです。そして、ラブリーサマーちゃん自身についての曲です。』とツイッターでコメントされていた。
そうか、心が震えたのは、少女とラブリーサマーちゃんが重なっただけでなく、自分たちとも重なった部分があったからか。どうしようもなくひとりきりで、画面の中をじっと見て、誰かに聞いて欲しくて様々なことを発信してみて。周りの友達の知らない世界を知って、深くまでいって、また孤独は進んで。
でも確かに広がりやつながりができて。光を見ることもあって。
「ひとりぼっちでも部屋から旅立つのよ
まるで絵本みたいな瞬間が訪れる」
「ベッドルームでひとり口ずさむメロディー
あの子にも聞こえたらいいね」
四隅四方を閉じられたベッドルームは、無限に広がっていた。ラブリーサマーちゃんが体験したように。わたしも体験したように。
自分だけの世界だったものを映像化し、こちらに見せたスズキケンタさん、すごいです。ラブサマちゃんはしっかりといるし。
わたしたちは、ひとりぼっちでも部屋から旅立つのよ!

また私の話に。
以前バンドをやっていたときに私が作った曲で「ステージ・オン・ザ・ベッド」という曲がある。名の通り、狭い部屋の中のベッドをステージに見立てて歌い踊るというもの。お恥ずかしながら実際に高校生の時やってたんだよね。
なんか、恐れ多いけどベッドルームの夢と近い世界観のような気がすると思った。ステージは目の前に、広がっているから、って歌ってた。
今も歌っている私の曲、「おやすみを唱える」も。狭いベッドに潜り込んで広がる夜の中で想いを巡らせる。

うーん、なんだろう、ベッドルームには不思議な魅力があるね。狭く、そこで閉じて完結していると見せかけて、でも広くつながっているという捉え方による裏切り感。ドラマチック。いいね。
恐れ多いけど、ラブサマちゃんと少し似てるなと思って嬉しかった。



ラブリーサマーちゃん、スズキケンタさん、素晴らしい作品を本当にありがとうございました!
大好きで大切な作品になりました。

ついでに私の曲も紹介して終わりにしますね(笑)。
ベッドルームにて、夢よどこまでも広がれ!

中越千春「おやすみを唱える」
http://youtu.be/-avKuY-ngn4

1st Mini Album「呼吸」全曲セルフライナーノーツ

2015/4/29 release
中越千春1st Mini Album「呼吸」
今更、全曲セルフライナーノーツ!!!
いぇぇいドンドンドンドン!!!
※注 長いです。
それを踏まえて、ではどうぞ。


★(M1)ブルーダン
おしゃれなクラブミュージックアレンジでもいけそうなキャッチーなリフを作り、そこから広げていったかな。歌詞は憂鬱感たっぷりになりました。現実はなんでうまくいかないのか、そして落ちた底から這い上がりたい気持ち。だからブルーダンス。歌詞はズバリ会社員1年目の後半、ストレス・寝落ち・医者へかかるほどのニキビに悩まされたときの心情。嫌な仕事で疲れて携帯いじって体が動かず風呂へ入れずにそのまま寝てしまって深夜2、3時に起きてしまって、ああまたやってしまった、最悪な夜、化粧をちゃんと落とさないからニキビは治らないしちゃんとした睡眠が取れず体はすっきりしないし明日は出勤だし、そんな最低な夜を幾つも越えてできた歌詞です。暗いですね…。最低の原因や種類は違えど、生きてると色々あるので、共感してくれる人はいるんじゃないかな。
アレンジは、かねてからの希望の打ち込みアレンジにしました。平野さんは打ち込みアレンジのイメージじゃなかったみたいなので、わたしが担当、思い切ってローンでMac book proを買い、ガレバンで作りました。打ち込み処女作につき、至らない点、多々。アドバイスも受けつつ完成してよかったです。打ち込みもっと練習しなきゃな…。

★(M2)おやすみを唱える
夜と眠りについての曲。
まだ弾き語り初めてまもない、曲作りさえまもない、大学4年の冬、作りました。当時オザケンフリッパーズにだだハマりしていたため、コード感、影響受けてると思う。歌詞は、支離滅裂で全然わかってない状態で雰囲気で書いてたときのものにしては包み込むような不思議なまとまりがあって、だから皆さんが覚えてくれて、歌い続けられているのかな。
ふかふかのベッドでおやすみを唱えて、明日のための力を蓄えたり、傷を癒したり、夢で旅をしたり、夜に対する理想と人生思うことをつなげて詰めた感じ。
アレンジは見事に!アコースティック系のゆるいポップに仕上げていただきました!

★(M3)ドリーミング・ドリーミング
昨年の夏頃から俳優のK木R之介さんにどハマりし、溢れ出る思いを曲にしてみようということで作りました。作ってて楽しかった…。甘く甘く作った。この曲を作って、何でも歌ってしまえばいいんだと思った。一つの転機な曲ですね。
アレンジ、ドリームポップ、シューゲイズな感じ、キメも増え、立派に仕上げていただきました。

★(M4)スターダスト・シンドローム
社会人1年目の冬は仕事でもプライベートでも絶望することがあって、夢を見てはいけないのかな、手に入らないのかなって思いを込めて歌詞作ったと思います。
スターダストって響きが素敵と思って、あと、星屑という意味の他に、夢みるような、ロマンチックな気持ち、恍惚、という意味もあるそうで、ぴったりだな、と。そういった症候群です。
アレンジは予想外のマーチアレンジでびっくりしましたが、異国な感じがまたよくて、そして中盤のCメロのキラキラ加減がサイコーですね…。

★(M5)グッバイ、メランコリー
最初に一部分のサビのメロディーと歌詞がふと浮かんで、コードを付けていったと思います。キーが合わずカポ付けたりして難航、そして何を思ったかコード進行が謎の移り変わりを見せてますが、最終的に変化があって疾走感のある曲になって満足。最近は落ちついたけど、コードを凝ってみたくてすごく模索していた。
歌詞は、当時の会社辞めたい気持ちが現れてますね。金曜日の夜と土曜日サイコーみたいな。その他にも、人間関係とか、自分に対してとかの憂鬱もイメージできて、憂鬱(メランコリー)を振り払う、さよならする、で、グッバイ、メランコリーと名付けることができました。
アレンジは、ピコピコサウンドあり、バンドアレンジで疾走感満点、アルバムのラストにふさわしい盛り上がりに仕上げていただきました。



おわりに…

長ッ!!!!!
ここまで読んでくれた方、いるのでしょうか…?(ガタガタ)
今更でしょうが、CDもっと売れればいいなー、曲の理解が深まればいいなーと思って書きました。
自分も曲作りについて見つめ直せてよかったですね!!
次作に向けて、もっともっといい曲作れるようにするぞー!!
では、また(^-^)シ☆

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東京に出てきました2。

先日、実家の高知から出てきた母と、東京で暮らしている母の友人夫婦と、そのお友達の方とで食事をした。お家にお招き頂いて。
これから東京で暮らすわたしをよろしくお願いしますということで。
途中でわたしの話になって、すっごいズケズケズケズケ4人の大人に言われたものだから、悲しくなって泣いてしまった。わたしのためを思って言ってくれたのはわかるんだけどね。
そんなんじゃ東京では甘いよ、
はっきり言うけどギターも歌も下手くそだよ、
正直、カリスマ性があるとは思えない、
何を歌いたいの?
なんで東京なの?
高知でもっとファンをつけるべきだと思う、
ビジネスの場では涙を見せたら門前払い、
音楽を逃げ道にしてはいけないよ、
言葉にしなきゃ、
等等等

そのなかのひとりは、若い頃音楽をやっていて有名レーベルでメジャーデビューしかけた方だそうで、ひとりは、あるフィールドで日本中、それにとどまらず世界でも活躍している人で。
そんな成功している人生の先輩から言われたもんだからわたしはそんなに間違ってるのかな悪いのかな、って思ってしまって気分が悪かった。
もちろん、そんなわたしを追い詰めようとしているわけじゃないんだけど、わたしの頭はそうなった。一生懸命やってきたのにって。
冷静に論破する余裕も無くて、わたしの思ってることはやっぱり甘いのかなって思って、言葉にしきれてないのも悔しくて悔しくて悔しくてそんなに言われる筋合いあるのかってまだまだ子供だなって。
おそらく、母世代の人たちには理解できない、常識から外れていることがあると思う。そして確かに痛いところをつく。一気に1対4だったから、参ってしまった。

なんでこれを書いているんだ。
甘いかもしれないけど、わたしはそんなに間違ってるのかって誰かに聞いてもらって慰めてほしいからだな、こんな辛い気持ちになったんだよって聞いてほしいからだな。

確かに甘いところはあるから、言われたことをマイナスに捉えすぎず、プラスにしていこう。
と頭では思いつつも心が付いていかないんでブログ書いた。
多分、時が大丈夫にさせてくれるのはわかっている。

早く家が決まってバイトが決まって音楽できますように。

東京の街に

東京の街に出てきました。
1日目終了。
友人宅にて。
友人は出張からの飲み会で帰りが朝になるとのこと。
ひとり、片山さゆ里の最新ライブ動画を見た。
今この東京に居る、きっかけになったのは彼女。
ライブを見て、なんだか浮かれた気分でいる自分の心が正された感じ。

http://youtu.be/Iad6orpaPvI

東京には、必死に歌に思いを込めている人がたくさんいるのだと思う。
人生の全部を込めて。
ぐんぐん吸収して、わたしも込められるように、
いい歌手になりたい。

よろしくお願いします。

まだ部屋も仕事も決まってないから、生活大丈夫なんだろうかという心の負担が結構あったんだが、そんなのもう少し小さくていい、歌うんだ、この街で。

このタイミングでこんな気持ちにしてくれてありがとう。

吐き出してみよう

幼稚園から小学校までの9年間、幼稚園と小学校に居る時に限りほぼ喋っていなかった。場面緘黙症という名前があるらしい。最初はほんの恥ずかしさから来ていたものが、ずるずるずるずると9年間。中学受験で環境を変えることにより一応克服。しかしそんな幼少時代を過ごしたことで、人との会話に対するコンプレックスが人一倍強くて悩んだり、酷く落ち込んだりしてきた。
指の皮をやっちゃいけないと思いつつも毟ってしまって、汚いとわかっているけど食べてしまうことがある。やめられず数十分が経つ事もある。つらい。これはいまでもあるから戦いだ。
なかなかお風呂まで足が向かなくて寝落ちしてしまって、肌にニキビがいっぱいになったことがある。体はだるいし歯も痛いし最悪の夜をいくつも過ごした。
会社が辛くてどうしようもなくなって精神科に駆け込んだ。



心の闇は吐き出してもいいんだって思った。
同い年で頑張ってる友達ミュージシャンの片山さゆ里とか、憧れの大好きなミュージシャンの1人の大森靖子さんとかの影響と思う。
これは同じような立場の人に勇気を与えると思う。
特に片山さゆ里のここ1年くらい?の解放ぷりはヤバかった。
彼女は強迫性障害という病気と戦っていて、金髪のヅラの中身の地毛は、抜けている部分が多い。
彼女はある日ヅラを取った姿をツイッターに載せていた。
死ぬほど一番人に見せたくない姿だろうに。
その嘘の無い潔さに感銘を受けた。
彼女と同じ立場の人は勇気づけられるだろうし、彼女にものすごくプラスの生の力が漲っているのを感じた。いままで生きることが決して楽ではなかったであろう彼女、いますごく輝いていると思う。
だから、隠すよりありのままをさらけだすことは恥ずかしいことでなく新たに前を向けることだと思った。
わたしにも実は以上のような後ろめたいことがたくさんあって1人でうんうん心を痛めていたこともあったんだけどまあ…それもダサいかとなりどんどんいこうと思いこの記事を綴ったまでです。片山も言ってたけど、普通を装うよりありのままを見せていくよ。せっかくわたしにあるものなんだから。ほんとうに、最近まで普通を装うと必死だったよ。なんでこんなことできないのかな?なんでわたしだけ不幸なんだろ?って。いまはそんなことないよ。わたしだけじゃないし。
なんだかもっといいうたがうたえそうな気がするよ。

中越千春です。
読んでくれてありがとう。
こんな不器用なわたしですが、これからもよければよろしくね。