夢見がちな日々2

中越千春です。

アーティスト

本当はアーティストならどこにいたって考えられるべきなんだろうけど、こっちに来て新たにひしひしと胸に迫って考えることが始まった。

飛び出してきたものの、私はアーティストとして何ができるんだろう。

私は天才じゃないと思い知らされる。
パッとしない。ギター下手。歌も上手いとはいえない。絶妙な比喩のリリックも書けない。惹きつけるMCもできない。芸術性も高くない。

高知にいるときはあまり意識していなかったが、再生回数、CDの売上、ファンのフォロワーを増やすのは難しい。ライブの動員はもちろんのこと。
前向きな気持ちでは、まだこれからだと思うのだが。

少し、こんな状態で大丈夫なのかと思う。年も年だから焦る。同い年や年下の活躍を見て焦る。
けど今はここでやりたいことしかないから。
本気でぶつかりたいから。
ここにいる。戦う。自分は何になれるのか、試したい。見てみたい。

でもたとえ才能が無いからって、努力を惜しんではいけない。し、努力でカバーできる部分はある。
現実に努力は足りていないので、弱音を吐いても自分のせい。
あと、応援してくださっている人はいるから、貰った声を無駄に、雑に扱ってはいけない。自分を無下にしすぎてはいけない。応援してくれる人まで否定することになる。大切に。

さらに、音楽には正解は無いから強くいたい。
音楽に正解は無い、大森靖子ちゃんもそういう類のこと言っててすごく勇気付けられた。ほんとにかっこいい。マジックミラーに付いてたDVDの、どこかの公演のMCが素晴らしかった。芸術の人。
見つかったので載せてみます。夜公演の方。
「私が思う歌を歌うことと、日本での歌を歌うっていうことが、どんどん離れていっていて。こうやってビブラートをかけて、こういう歌詞のときはこのような歌い方をしますっていうのを教わってやっているだけの機械ですよ。」
http://ototoy.jp/news/81369
(※一部なので語弊を感じるかもなのでよかったら全部読んでみて)


やっぱり、自己実現のためにこういうことしてるのは、わかってるんだ。
ナタリーに載ったり、好きなミュージシャンに注目されたりしたい。
現実の実力はほど遠い。

でもやっぱり音楽が好きで、人生は音楽で支えられていて、私も誰かに音楽の素晴らしさを知ってもらいたいとは思う。まだ完全には追いついてないけど。

不安であれば曲を作って練習するしかないんだ!ほんと!
それしかない!
ときどき薄っぺらく思える、私の曲でも、伝えたいポイントは必ずあるから、大事にしなきゃ。

そんなように、いかに甘かったか、今もなお甘いかをひしひしと感じるのです。
こうやって言葉にして崇高な精神へ、高めていく。